「ほっ」と。キャンペーン

someday somewhere

someday somewhere
君ともう一度 会えたなら
何を手にいれて 何を失くしたか話そう
それから
描きかけの夢の続きを

someday somewhere
宝物の地図なら誰の心にもあるんだ
「あいかわらずね」って笑うんだろうな
それから
君はまだ憶えているのかな・・・

  防波堤の上
  澄みきった瞳に
  映っていた
  流星群を

  一瞬の輝き
  だったとしても
  永遠に
  焼きついているよ

someday somewhere
タイムマシンに乗れたとしても
出会った頃には 戻りたくないなあ
あれから
過ごした未来もまんざらじゃないさ

someday somewhere
別れたのは台風の夜でさ
「それって私?」って笑うんだろうなあ
あれから
君も想い出したりするのかな・・・

  桟橋の上
  眠たげな瞳に
  映っていた
  朝陽の雫を

  一瞬の輝き
  だったとしても
  永遠に
  焼きついているよ

******************************
この詩には、
小澤さん、高田さんにメロディーをつけて頂き、
演奏してもらいました。
ひとつひとつの言葉を大切に伝えてもらえて
嬉しかったです。
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# by rocknrollnight | 2008-09-17 12:30

一番ひかってるものってなんだろう

『一番きれいな色って何だろう?
一番ひかってるものってなんだろう?』

伊豆半島を大きなイチゴに例えるならば、ヘタの部分から
輪郭の左側をずっと下へ走っているのが県道17号線で、
空いている海水浴場を求めて南下してゆく。
対向車とスレ違うにも注意を要する細い道だけど、
右には駿河湾が一望でき、左からは木々が覆いかぶさり、
車の窓をあけておくと、海や山の匂いが飛び込んでくる。
ああ、結局のところ僕は、ギラギラした太陽と青い海と、
潮の香りを運ぶ風と、深い緑らに支えられてるんだなあ。

『白と黒のその間に
無限の色が広がってる』

県中学総体バレーボール大会の撮影で、連日、体育館へ。
関東大会出場の切符を目指して熱戦が続く。
三年生にとっては負ければ最後の大会となる。
えこひいき無く撮影しなければならないが、礼儀正しく、
爽やかな挨拶をくれるチームには、つい応援をしてしまう。
どんでん返しが起きにくいスポーツだから、4強の牙城は固く、
僕の応援していたチームは、ぎりぎりのところで負けてしまった。
精細を欠いたエースは、体育館の隅でずっと泣いていた。
でも、大切なのは勝ち負けではない。
くずれおちそうな君の両肩を支えてくれているチームメイトととの
思い出を、大切にしてほしいと思う。

『降り注ぐ日差しがあって
だからこそ日陰もあって
そのすべてが意味を持って
互いを讃えているのなら
もうどんな場所にいても
光を感じれるよ』

『GIFT』Mr.Children
本文はこの曲からインスパイアされて書きました。
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# by rocknrollnight | 2008-07-30 12:27

哲学

時々考える すべては誰かの見ている夢じゃないかと
時々考える 地球温暖化とCO2の削減を
時々考える おばあちゃんの助言を
時々考える 涙の理由を
時々考える 窓辺のヒアシンスを
時々考える 2人の最大公約数を
時々考える 生きることの儚さを
時々考える イチローの安打数を
時々考える 別の方法もあったことを
時々考える エロティックな妄想を
時々考える 口にしなかった言葉を
時々考える 7並べの必勝法を
時々考える 冷たいキスを
時々考える 長く寂しい田んぼのあぜ道を
時々考える 生きることの辛さを
時々考える 風に舞う桜の花びらを
時々考える ふるえる細い肩を
時々考える 無理の無い返済を
時々考える 最初にあったカタチを
時々考える 君の飼っていたおしゃべりな鳥を
時々考える あの日の海の青さを
時々考える ちょうどいい歩幅を
時々考える 生きることの喜びを
時々・・・いやいつも考えてる
あなたの幸せを
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# by rocknrollnight | 2008-07-09 12:25

通り雨

灰色の雲 どんより

ボツポツと
アスファルトに黒いしみ
雨の匂い

「ダイジョウブ
たぶんいつもの通り雨」

ザァザァと
木々を揺らし
君の白いブラウスを濡らし
僕も下ろし立ての靴を汚した

「ダイジョウブ
きっといつもの通り雨」

やがて

風が雲を吹き飛ばして
射し込む光
が 虹を描くから

とりあえずは
水たまりに反射った
青空を
「えいっ」
て飛び越えてみようか
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# by rocknrollnight | 2008-06-24 12:23

ワニが死んだ

身延線はキイキイと車体を軋ませながら、山の中を登ってゆく。
苗を植えたばかりの田んぼに、雨が小さな輪を描いている。
あの日もこんな細い雨が降っていただろうか。

「ワニが死んだ」
親友からのメールに「冗談だったらタダじゃおかない」と思った。
折り返しの電話に出た声のトーンに、事態の重たさを知った。
「今すぐ行くから」、簡単な荷物だけバッグにつめて、玄関で靴を履く。
あれ?気が動転して靴のひもが結ぶことができない。

「ワニ」というあだ名は誰がつけたのだろう。パンクっぽくツンと
立てた髪が、ワニの背中に似ていたからかもしれない。
言われてみれば顔も爬虫類系だ。
細身の体型は高校の応援団長にしては頼りなかったが、
ワニと出会わなければ、佐野元春の音楽も知らなかったし、
今も付き合いのあるほかの親友とも出会えてなかった。

ワニが亡くなる2年ぐらい前、小学校の同窓会の前日。
ワンボックスカーで、当時の通学路を走った。
「ここが学級委員長の遠藤の家で、あっちが川口の家」
「おまえ、よく覚えてるな」
通いなれたはずの道も、記憶のかなた、今や迷路のようだが、
ワニは1軒1軒、よく憶えていてエピソード付きで説明してくれる。
元気にふるまっているが、腕や首のあたりは痛々しく細い。
話し足りないのか、浜辺に車を止めてワニの懐かしい話は続いた。

ワニの告別式、友人を代表して弔辞をした。

「海を見ながらたくさん、話をしたよな。
海を見れば、懐かしい音楽を聞けば、
きっとお前のことを想いだすだろう。
でも、僕ら残されたものは、時にお前のことを忘れるくらいに、
充実した幸せに満ちた人生を送らなければならない。
時には、苦しく、辛く、逃げ出したくなることもあるだろう。
そんな時は、家族や兄弟や友人と、
助けあい、励ましあい、慰めあい、いたわりあい、
生きてゆこうと思う。
応援団長、僕らにエールを送り続けてください。
出会えて嬉しかった。どうもありがとう」

一年に一度、ワニの命日近くの今夜、親友たちが静岡へ集い、
昔話を肴に酒を酌み交わす。
苗を植えたばかりの田んぼに、雨が小さな輪を描いている。
身延線はキイキイと車体を軋ませながら、山の中を登ってゆく。
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# by rocknrollnight | 2008-06-05 12:20